2006年12月、突然、家のメインマシンである自作デスクトップ機のDVDドライブが認識できなくなりました。電源投入直後のBIOSでは認識できているのですが、Windows2000の起動後は「！」マークになってしまうのです。
はじめはてっきりハードウェア故障かと思いましたが、考えてみれば当該ドライブ(LG社製 GSA-4163)は購入後まだ1年ちょっとで、さすがに故障するには早すぎます。
で、ソフトウェア環境の変化が何か無いかと調べまくり、ついに原因を見つけました。
“犯人”は「iTunes」でした。
はじめ、原因を突き止めるため“DVD/CD-ROM ドライブ コード10 トラブル”といったキーワードでインターネット上の情報を片っ端から検索したのですが、今回の症状にそのものズバリの事例は見つかりません。
その代わり、ちらほら存在したのが「仮想CDドライブを使用するソフトでは、実ドライブの認識がおかしくなる(「！」マークになる)ことがある」という記載。また、Microsoftのサイトでは「問題番号315378 すべての CD デバイスは、デバイス マネージャに黄色い感嘆符で表示されます」とのタイトルが。
一方、“仮想CDソフトがインストールされた環境では、iTunesが不具合を起こす例がある”という趣旨のQ&A等が見つかりました。
ここで、はたと気づきます。実は10月ごろmp3の再生ソフトを試していたとき、それまで手を出していなかった「iTunes」を初めてインストールし、そのままにしていたのです。・・どうも、ドライブが認識できなくなったのはそのあとからだったような気が・・・。
そして考えます。iTunesが仮想CDソフトと干渉するということは「iTunes自身も何らかの形で仮想CDソフトと同じような動きをする」ということではないか？ とすれば、iTunesのインストールの結果、CD/DVDドライブの認識に問題が起きてもおかしくないのでは・・。
で、次の順序で実験しました。
1.まず上述の「問題番号315378」への対処。
→上記のMicrosoftおよびいくつかのサイトで、対策として書かれていたレジストリ書換を実施。
上記の「Upperfilters」「lowerfilters」の値を編集でクリアします。
この結果、問題のドライブは次の再起動で問題なく復活しました！！
2.次に、iTunesの関与を検証。
→1.ではそのままだったiTunesをここでアンインストールし、再インストール。
この結果、DVDドライブは再び認識できなくなりました！
そして、1.のレジストリキーは、編集前の状態(値あり)に戻っています！
これで、今回の件の対処法と、原因がiTunesであることが確定できたと思っています。
ちなみに、iTunesのバージョンは「4.9」と「7.0」を両方試してみましたが、私の環境では結果は同じでした。
この件はおそらく、すべてのWindows環境で同じように起きるものではないのでしょう(であればもっと有名なトラブルになっているはず)。今回の実験でも、厳密な意味での発生の前提条件まではわかりませんが、少なくとも、同じような症状に見舞われた場合には、疑ってみる価値はあるかも知れません。